涼州歌

葡萄の美酒 夜光の杯

飲まんと欲すれば 琵琶馬上に催す

沙上に伏すとも 君笑うことなかれ

古来征戦 幾人か帰らん

うまい葡萄の酒を、夜光杯(敦煌の名産品)に注ぐ

飲もうとしたときに、誰かが馬の上で琵琶を弾き始めた

酔って砂の上に倒れようとも どうか笑わないで欲しい

古くから、遠征に出た者は、ほとんど帰ってこないのだから

唐の時代の王翰と言う人が書いた漢詩です。

遠征に出た兵達が野営をしているときの様子を描いた詩です。

学生の自分に漢詩の授業で習いました。

情景を想像し、それが非常に印象に残っています。

とある方のブログに「呉越同舟」というネタがあり、なんとなく漢詩を思い出しました。

四字熟語や慣用句は、その多くが漢詩の一節から来てます。

つまり元の漢詩を読むと、その本来の意味がよく分かると言うことです。

たとえば「矛盾」。

ある街に武器商人がやってきて、「この矛(ほこ)は、どんなに堅い盾でも絶対に突き通す」といいます。

またその武器商人は言います、「この盾は、どんな矛も突き通す事の出来ない」と。

そして、見物客の中にいた子供がある疑問を武器商人に投げかけます。

「何でも突き通すその矛で、どんなものも突き通さないその盾を、突いたらいったいどうなるの?」と。

武器商人は応えることが出来なくて困ってしまったという話しです。

そこから、前後のつじつまが合わないことを「矛盾(むじゅん)」と言うようになったんですね。

言葉を調べるとストーリーや古代の習慣が見えてきます。

たまに歴史的事実が含まれていたりもします。

それがおもしろかったりします。