オカルト排除
サウンドカードから出る音がASIOドライバーとWASAPIで左右されると言うことは、ASIOドライバーで、PCMのデータが変質しているということになるのだが、そんないい加減なPCオーディオ記事を見かけた。
そもそもWASPIに対応するサウンドカードは、Windows7認定ロゴを取得しているだろうと思うので、データ改変は規格上許されていない。
それからASIOは音楽機器(電子楽器)にデータを送る際に、信号遅延を少なくするのが主眼の規格である。
またXPの時代までカーネルミキサー(KMixwer.exe)が、14bit処理をしていたために、PCMの正確な信号処理ができないのがわかっていたので、これに変わる方法として、ASIO規格の機器にデータを送出できるように作られた偽装ドライバーがASIOドライバーである。
信号遅延(レイテンシー)を短くしても、PCMのデータの正確性には全く関係がない。
あくまで電子楽器で演奏する際に、音ずれをなくすことだけ。
これが、PCM信号を処理するUSB音源(USB-DAC?)のデータ受信部のジッターエラーと混同され、「レイテンシーが短いと音質が良い」というオカルトを生んでいる。
ジッターエラーが問題になるのはUSB音源内部であり、USBで受信したPCMデータをDACで処理する際に、USBのクロックの正確性とDACのクロックが正確性が異なるせいだ。
USBで受信するPCMデータにずれはない。
それはUSBがパケットでデータ送出を行い、エラービットがあれば再送信を行うため、原理的に受信したデータにエラーが起こりえないからだ。
つまりWindows7でドライバーを変えると音質が変わるのは、ドライバーのできが悪いということになる。
そもそもそんなドライバーはWindows7認定ロゴが取得できない。
あと、
USB音源ではDAC用にクロックをとる方法がいくつかある。
USBの同期用の水晶振動子からとる方法。
別途、DAC用の水晶振動子からとる方法。
USBはPC用規格であるから、クロックのずれも吸収するエラー訂正など細かな仕様がたくさんある。
しかしDACは、PCM信号を単にアナログ波形に変換するだけのものなので、クロックずれでもエラー訂正をする仕組みがない。
なので正確なクロックが要求される。
USB機器ではさらに、USBから電源をとる方法(バスパワード)と、ACアダプターなどから電源をとる方法(セルフパワード)がある。
バスパワードはPCから電力が供給されるが、常に安定してるとは言い難いらしい?
それが本当かどうかは、負荷テストしないとわからないが…。
なのでセルフパワードが主流のようだ。
DACが安定動作する回路でないと、正確なデータ再生はできないと言うことで、正確なクロックの水晶振動子と大容量で安定した電解コンデンサーを搭載しているUSB音源が重要なのだ。
だいたいUSBレシーバー、DACともほぼ限定的なメーカーが作っているだけのもので、部品を全部合わせても3万円にも満たない。
なのに200万もするUSB音源って何にそんなに原価がかかっているんだろうか。
買いたきゃ買やあいいが、自己満を周りにまき散らすのはやめて欲しい。
PCの世界にオカルトを持ち込むのはやめてくれ…。