眠れないから
昔のことを語ってみよう。
2006年の事だったと思う。
その年車を買い替えたので。
関係ない部署だったが、総務部の全く仕事ができない新人女子社員の面倒を見て欲しいと社長に言われ、その任を受けてしまった。
最初の半年間は最悪だった。
その新人は仕事が本当にできない。
常識のイロハから教え言い聞かせないといけなかったが、毎日同じ失敗をくり返す。
毎日何度となく社長から叱責を受ける。
で、毎日の報告書が義務づけられているのだが、失敗に対して原因と対策を書くわけだが、自分がなぜ失敗して社長から叱責を受けるのかが理解できないらしく、報告書は見当違いの内容が書かれた物が私のところへ提出されてくる。
まずその段階で21時半過ぎになる、で、その段階になって私は日中に起きたことの事実を知る。
そこから問題の女子社員から事情聴取をして、報告書の内容と事実が異なることを知って、報告書の再提出を求める。
その報告書についてもアドバイスを事細かに行って、清書するだけでよいようにしている。
が、再提出されてくるのは、私のアドバイスを100%無視した内容だ。
私のアドバイスが右から左に抜けてしまっていて、愕然とする。
この時点で23時半になっている。
そこからさらに、清書するだけでよいように報告書を書いてあげて、清書するだけでよいと指示する。
そして、24時半、ようやく目的の報告書が完成する。
終電が終わっているので、自宅まで車で送り届けて、私が、家につくのは26時。
よくあさ6時起床で出社。
で、翌日の総務部のミーティーングに呼び出され、社長から報告書の内容通りに反省しておらず、何もできていないと私まで呼ばれて叱責を受ける。
そして女子社員は日中に同じ失敗を繰り返し、また業務後に同じ内容の報告書を作成、しかもその後の流れは毎日同じ。
そんな生活を半年以上繰り返した。
会社側の判断で自主退職してもらおうという話を遅まきながら相談され、私が本人への意思確認を行った。
本人は継続して働きたいとの意志をつげたため、わたしはそれを会社側に伝え、残留を説得する。
その女子社員の面倒を公私ともにみると。
そこから私の人生は狂う。
毎日、深夜まで一緒にいたこと、会社へのグチを聞き続けたこと、休日に2人きりで映画に誘われたことで、私に対して気があるのではと勘違いしてしまった。
そして、面倒を見始めて半年、同情と愛情の区別が付かなくなってた私は、その女子社員に告ってしまった。
しかし「彼氏がいるから」とあからさまな嘘をつかれて断られた。
これがパニックの引き金、鬱の引き金になった。
しばらく女子社員に執着してしまったのは自分でも恥ずかしいが、仕方がない。
会社での彼女の失敗の責任を私一人が被ってしまい、ボーナスが20%もカットされ、自分の仕事にも支障きたし、立ち上げたばかりの事業にも悪影響がでてしまった。
その怒りや苛立ちを彼女の嘘にぶつけるしかなかった。
で、後になって教えられたが、彼女は某宗教の熱心な信者で、宗教関係者の言うことしか信じないという事実。
私のやってきた半年の業務も女子社員の面倒を見ると言う覚悟もすべて無駄だったと知らされた。
それでも業務上総務では使い物にならないので、ホームページ作成部門にあずかることになった。
私の直属の部下に配置されてしまった。
普通の人間の仕事量が1とすると、彼女の仕事量は-1。
私の仕事量は10ぐらいあったが、彼女のフォローでトータル2ぐらいに激減した。
これが人事評価に結びついてボーナスが減額。
もうなにもかにも諦めるよりほかなかった。
社内の体制が本格的に見直され、直接、問題の女子社員に直接関わらないよう配置転換されたが、ときすでに遅し、わたしは1回目のうつ状態に陥っていた。
翌年、ついに社長が切れて、女子社員にクビを宣告したと社長から直々に報告があった。
私は「そうですか、わかりました」と返すのみで精一杯だった。
翌日、心療内科を知り合いに紹介してもらって、うつ状態と診断され、長い治療が始まった。
それから75キロだった体重があっというまに90キロまで激太り。
この鬱状態は問題の女子社員がやめてから、半年以上かかって、投薬なしまで回復した。
これが1回目の鬱状態の記録です。