ComfyUI/ROCm7.1.1/RX9070XT/Windows11Pro 25H2 - 2026/1/26

1. はじめに

2025年末から2026年1月にかけて、AMDユーザー待望のAI環境がかなり整いました。Radeon Software:Adrenaline 25.20.01.17 with ROCm7.1.1 Pytorch の公開と、さらに2026年1月21日に公開された AMD Software: Adrenalin 26.1.1 AIbundle により、Windowsネイティブ環境でのAI生成(ComfyUI)が、かなり簡単になりました。(注意:Ollamaの設定は難しいままです。)

現時点における「2026年1月の簡単導入手順」を提供します。


2. 構築環境(2026年1月時点)

最新のRDNA 4アーキテクチャとROCm 7.xを活かすための構成です。

項目要件 / 使用パーツ
GPUASUS TUF-Gaming RX 9070 XT OC 16GB (RDNA 4)
CPUAMD Ryzen 9 9950X3D (CPUの処理も行われるので良いものを)
RAMDDR5-6000 64GB (32GB以上を強く推奨)
OSWindows 11 Pro 25H2
DriverAdrenalin 26.1.1 (AI Bundle同梱版)

【重要】メモリの最低要件

メモリ高騰の中、非常に苦しい要件ですが、メインメモリは32GBを用意してください。最新の巨大なAIモデル(FLUX.1等)を扱う場合、16GB環境ではモデルのロード時や高解像度化の際にプロセスが強制終了(クラッシュ)する事例が多発しています。安定運用のための「実用上の最低ライン」として32GB以上を推奨しています。

【重要】UEFI(BIOS)設定

導入前に必ず以下が「Enable(有効)」であることを確認してください。これらがオフだと、AI処理のパフォーマンスが著しく低下、または起動しません。

  • Above 4GB Decoding
  • Resizable BAR

3. インストール手順

ステップ1:AI Bundle対応ドライバの導入

[AMD公式サイト]より Adrenalin 26.1.1 以降をダウンロードします。

  1. インストール時のカスタムオプション、または追加コンポーネント選択で 「AI Bundle」 にチェックを入れます。
  2. これにより、ROCm 7.1.1、PyTorch、およびComfyUIのベース環境がシステムと隔離された形で自動インストールされます。

ステップ2:Git版ComfyUIのセットアップ(詳細制御したい場合)**

AMD ROCm Software for Radeon and Ryzen ドライバに同梱されているROCmのバージョンを確認してください。このリンクは7.1.1です。

  1. Install PyTorch via PIP に従いPyTorchをインストールします。

  2. Install ComfyUI に従いComfyUIをインストールします。
    ComfyUIをGitから取得してください

    git clone https://github.com/comfyanonymous/ComfyUI.git
    

    カレントフォルダを移動します。

    cd \ComfyUI
    

    以下を入力し、インストールしてください。

    pip install -r requirements.txt
    

4. モデル管理の最適化(Stability Matrixとの連携)

複数のUI(Stable Diffusion web UI / Amuse等)を併用する場合、モデルデータの重複はSSDを圧迫します。

  1. Stability Matrix のGUIが優れているので、共通のモデル管理サーバーとして利用します。
  2. Stability Matrix上でComfyUIをインストールします。
  3. Stability Matrixのインストールフォルダにある
    ..\data\packages\ComfyUI\extra_model_paths.yaml
    を、本環境のComfyUIフォルダへコピー。
  4. YAMLファイルをテキストエディタで開き、ComfyUIからの相対パスまたは絶対パスをStability Matrixの\Data\Modelsフォルダにしてください。
  5. Stability Matrix上のComfyUIは必要ないのでアンインストールします。
  6. これでStability MatrixのGUIを使った****、巨大なモデル(FLUX.1や最新のSD3.5等)の一元管理が可能になります。

5. 以前の環境との比較

前環境では、RYZEN 9 5900XTおよびRYZEN 7 5800Xとメモリ64GB、RADEON RX6750XTに、ComfyUI-ZLUDAを苦労してインストールして運用していました。SDXLの学習済みモデルを使い42ステップで1080*1528の元画像作成し、モデルを使ったアップスケーリングで4000*6000相当の画像を作成するのに300秒強を要していました。
現環境のRYZEN 9 9950X3D、メモリ64GB、RADEON RX 9070XTに、ROCm7.1.1とComfyUIの運用では、同じ条件の画像作成で95秒と約3分の1に時間を短縮できています。特にGPUの世代と性能が大きく寄与しています。今後の環境構築の参考にしてください。


6. おわりに

長らくAMD RADEONでAIは敷居が高かったのですが、RX 9070 XTとAdrenaline 26.1.1ドライバの登場で、非常に簡単になりました。手前の環境のASUS TUFモデル や、他社のTaichiモデル のような大きなヒートシンクと強力なファンの冷却機構を持つボードでは、長時間の生成でもホットスポット温度が安定しやすく、ComfyUIを安心して長時間使うことができます。

ハードウェア高騰が続く中、VRAM 16GBを搭載し、ネイティブROCm対応を果たしたRX 9070 XTも価格上昇を免れませんが、2026年のAI PC自作における「手の届きやすい選択肢」と言えるでしょう。