PCのオーディオの退化
1. HD Aduioの終焉
昨年秋に最新世代のAMD 800シリーズマザーボード、ASUS ROG STRIX X870E-E Gaming WIFIを購入したんですが、最新のくせしてAUDIO機能がUSB Audio Class2.0に退化していることが、悔しくて仕方ないです。長年、Windows PCにおけるグリッチ問題で対策を講じてきて、近年HD AUDIOは、CPUのSoCにHDオーディオDSPを搭載して高音質化、高機能化してマザーボードはDACを搭載するだけで良くなっていたにもかかわらず、その機能を使わず、NVMeにレーンを開け放つため、オンボードのUSBオーディオへと退化しました。
Intel、ASUS、RealTekによって急激に広められた、デスクトップマザーボードのUSBオーディオ化によって、各マザーボードメーカーもデファクトスタンダードのオーディオチップを搭載せざるを得ず、Intel第12世代600シリーズマザーボード、AMD 600シリーズマザーボードから急速にUSBオーディオ化してしまいました。
2. グリッチ問題の再燃
USBオーディオチップのRealTek AC4080/4082チップは、ステレオ出力だけなら32bit/384KHzっていうスペックを誇りますが、実際にはUSBを介してUAB Audio Class2.0で接続されていて、アイソクロナス転送が行われるので、USBの割り込み遅延が起こると、音飛び、プチノイズのグリッチが発生します。これは笑い事では無く事実として広がっている問題です。
グリッチはかつてマイクロソフトが徹底的に対策を行い、Windows VISTA/7/8で、Windows Audio Engineの徹底的な作り込みで超低レイテンシーと安定性を確保しました。またAMDもそれを反映させSoCにHigh Definition Audio Controllerとして制御されるCPU直結のDSPを搭載し、非常に高機能且つ高性能なものを搭載しています。
しかし、マザーボードメーカーは、必要性のないBluetoothやWIFIチップを搭載し、PCI-E5.0対応のNVMeを過剰に搭載し、PCI-Eレーンを奪い、HDオーディオの端子を省略し、CPUからのDACへの信号線を廃止してしまっています。
そしてUSB機器の最大の欠点、省エネモード、低電力状態から復帰時にデバイスが行方不明になったり、デバイスがアイドル状態だと判断されると強制的に低電力モードに移行する、低速デバイスが混ざると信号遅延が発生しアイソクロナス転送が途切れるなどの問題が起きます。
事実、問題として起きていて色々と報告されています。しかしPCI-Eレーン獲得競争は止むこと無く、HDオーディオへの回帰は今後も起きることが無いように思われます。
3. グリッチ対策は省エネ機能をオフに
BIOSのGlobal C State Control を無効に
Windowsの電源オプションを高パフォーマンスに
Windowsの電源オプションのUSBのセレクティブサスペンドを無効に
コンピューターをスリープ状態にするを適用しないに
電源ボタンの設定を「高速スタートアップを有効にする」「スリープ」「休止状態」をオフに
デバイスマネージャーのすべてのUSBポートの電源管理の「電力の節約ために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」をオフに
4. USBオーディオと向き合うしかない
望もうと望むまいと世の中のデファクトスタンダードがUSBオーディオになってしまった以上、高音質かつ低遅延をハードウェアで完結し、WASAPI排他モード、正規のASIOに対応したプロ用の音響機器メーカーが作るUSBオーディオインターフェイスを購入するしかないと思います。PCデバイスメーカーの製品や新参のメーカー製品はPC側のソフトウェアや偽装ASIOばかりで共通したコントローラーを使っている製品がほとんどなので、よく吟味してほしいところです。




