NASはTrueNAS Community
はじめに
ファイルサーバーのデータ保護をファイルシステムの堅牢性の観点から検討した結果、ファイルサーバーをTrueNAS Communityで再構築しました。あわせて、リードキャッシュ用SSDの必要性を再検討したところ「不要である」との結論に至り、当該SSDはメインPCへと移設しました。
また、10年以上稼働させたTOSHIBA製3TB HDD 2台のうち1台が「代替処理済みセクタ数2,000カ所近く」という状態に陥り、プラッターに物理的な傷等が生じたものと判断して完全に引退させ、TOSHIBA製6TB HDD(HDWG760UZSVA)2台へと置き換えました。
ファイルサーバーの構成
| Item | Description |
|---|---|
| OS | TrueNAS Community |
| CPU | AMD Ryzen 7 3700X |
| M/B | ASUS ROG STRIX X570-F GAMING (AMD X570) |
| RAM | G.SKILL F4-3600C18D-16GTZN 16GB x2 (DDR4-3600CL18 8GB*4) |
| GPU | GigabyteGV-N1050OC-4GL (GeForce GTX 1050Ti 4GB) |
| NVMe | WD BLACK SN750 250GB (WDS250G3X0C-EC) |
| SATA HDD | 東芝 3.5" HDD 4TB (MN08ADA400E /JP) |
| SATA HDD | 東芝 3.5" HDD 4TB (MN08ADA400E /JP) |
| SATA HDD | 東芝 3.5" HDD 6TB (HDWG760UZSVA) |
| SATA HDD | 東芝 3.5" HDD 6TB (HDWG760UZSVA) |
| NIC2 | RealTek PCIe 5GbE |
| Uses | Data Backup |
設定のポイント
BIOS
- Global C State : Disable
- PBO2/OC : Disable
- XMP2 : Enable
SMB
- MultiChannel : Enable
ハードウェア選定
かつてメインPCで使用していたパーツを活用することで、イニシャルコストを0に抑えています。
よく「ECCメモリの導入」にこだわる声を聞きますが、宇宙線などの放射線によるシングルビットエラーや量子力学的トンネル効果といった極端なケースを除き、一般的なコンシューマー環境においてECCが必須となるシーンは多くありません。コンシューマー向けで「絶対にデータエラーが許されない処理」とは具体的に何か、一度立ち止まって考えてみる価値はあるでしょう。仮に書き込みファイルにエラーが生じたとしても、ZFSなどのチェックサム機能で検知・修復されるため、コンシューマー用途でECCメモリがマストになるケースは現実的ではないと考えます。
最後に
これまで、Windowsの「記憶域プール」と「ReFS」の組み合わせや、「XigmaNAS(FreeBSD系)」などを用いたファイルサーバーの構築・運用を経験してきました。
| OS | Windows 11 | XigmaNAS | TrueNAS Community |
|---|---|---|---|
| Base OS | Windows 11 | FreeBSD | Debian |
| 構築難易度 | ◎ | × | ◎ |
| 堅牢性 | ◎ | ◎ | ◎ |
| セキュリティー | ◎ | △ | ○ |
| 運用性 | ◎ | × | ◎ |
| FileSystem | 記憶域プール & NTFS / ReFS | ZFS | ZFS |
| 堅牢性 | NTFS:× / ReFS:○ | ◎ | ◎ |
| 運用性 | △ (PowerShell必須) | △ | ◎ |
| 速度 | △ | ◎ | ◎ |
様々な検討を重ねた結果、最終的にTrueNAS Communityを選択するに至りました。